ロストジェネレーション (1)

1973年生まれの私はまさに団塊ジュニアとして200万人以上の同い年生まれと混雑した教室で、関東圏の公立小学校は1

学年6クラス、中学は9クラスでしかも最後列の席はほぼ壁との隙間なしというストレスフルな環境の義務教育を過ごし

た。当然高校受験の競争率は激しく、人気の高い私立は5~10倍程度の競争率は珍しくなかった。大学受験の時期には

当たり前のように浪人の選択肢が用意されて、現在と比べれば圧倒的にそのモラトリアムの時期を過ごすことに多くの

受験生は抵抗が無かった。確かその類をテーマにしたドラマも流行った。

高校時代はバブル真っ盛りで日本中が自信に満ち溢れ、アメリカを抜いて世界経済の首位になることも世間では真面目に

語られていた。幸い浪人を避けて現役で理工系学部に入学すると、サークルで知り合った就職時期の先輩から研究室に割

リあてられた大手企業の中から成績順に行き先を選択出来るという驚愕的に羨ましいシステムを聞いて将来がかなり明る

く感じられた。ところが実際に自分が研究室に入る直前にバブル崩壊、その恩恵には預かることが出来ず結局推薦は受け

られずに、とてつもなく数の多い同世代とともに就職氷河期をサバイバルすることを余儀なくされる。




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