上海出張

毎年上海というか中国の都心に行って相変わらず関心するのは、圧倒的な数の人間が人生を向上させようと仕事やプライベートに注いでいるエネルギーが町を歩いているだけで感じられることだ。

これはきっと明日は今日よりも良くなっている筈だという前向きな希望に基づいているもので、ここ20年ほど日本からはすっかり失われてしまった雰囲気だ。日本の都心は中国と同じように交通機関はウンザリするほど混んでいるし、忙しく働いているという意味では似ているが簡単に言うと年齢に関係なく”覇気がない”。

それにしても人口の多さというのは、やはりそれだけで膨大なエネルギーを生み出して消費しているのを強く感じる。虹橋空港周辺のタクシーから見える30階くらいの高層マンションがまるで巨大な森の様に乱立している様は空恐ろしく感じるほどで、そこにみっちりと人が生活しているのが更に怖い。広大な土地に、それを覆い尽くすほどの人間が生活しているのが何か恐ろしい。

高層ビルの間を高速鉄道(新幹線)が走る景色は、一見すると東京や品川あたりと似ているがやはり建物のサイズ、数が比べものにならない。日本はもう経済的にこの国に追いつくことは無いのだろうとタクシーの窓からみる景色から感じた。

日本以上に苛烈な経済格差、シャドーバンキング、ゴーストタウンの増加などを捉えてバブル崩壊の懸念もあるがその程度のアクシデントでは鈍化するにせよ根本的な成長性は変わらないだろう。彼の国はとんでもないスピードで日本を追い越して差をつけていく。

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